電波制御とは




  電波の制御

無線基地局から発射された電波は直接携帯電話に届く電波もあれば、b、cのようにビルなどの建物に反射して届く電波があります。これを専門用語でマルチパスと呼んでいます。

この問題点は、同じ時間に発射されたa、b、cの電波なのに、aの電波に対してb、cは少し遅れて携帯電話に届くことになります。こうなると、a、b、cの電波がお互いに干渉しあって、電波が強くなったり弱くなったり、電波の形が変わってしまったりします。

また、車や、電車に乗って、移動するとa、b、cの長さが移動することによって変わってきますので、もっと電波の変化が激しくなりますね。これを専門用語でフェージングといいます。車に乗ってテレビを見ると画面が乱れますよ。これはフェージングによるものです。

これらの問題に携帯電話はつぎのように対応しています。

  RAKE受信

RAKE受信とは、マルチパスやフェージングとなったa、b、cの電波を携帯電話でかき集めてしまい、合成します。これは、マルチパスやフェージングを逆手に取ったうまいやりかたです。

ちなみに、RAKEとは熊手(くまで)という意味です。
ただし、W-CDMA(FOMAやJ-phone)や、cdma2000(au)などのCDMA方式の携帯電話でしか使えません。

その他、送信側で、マルチパスやフェージングに耐えられるように信号の中身を工夫して電波を送ったり、様々です。


  電波力を一定に

今、ひとつの無線基地局が面倒を見ている携帯電話で電波の強い携帯電話と弱い携帯電話がいるとします。そうすると、無線基地局に一番近い携帯電話と、一番遠い携帯電話では無線基地局が携帯電話から受信する電波の強さが変わってきます。

W-CDMA、cdma2000では、このようなとき、近くにいる強い電波を出している携帯電話に、遠くにいる電波が弱くなってしまった携帯電話との交信を邪魔されてしまいます。これでは困りますので、無線基地局は近くにいる携帯電話には、「もっと電波を弱く」といい、遠くの携帯電話には「もっと電波を強く」といい、無線基地局にとって両方とも最適な電波の強さにします。

無線基地局が電波の強さを携帯電話に指示するのは、他にも、携帯電話が必要以上に電波を強く出して電池を消耗してしまうのを防ぐ役割もしています。






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